コラム

2020/10/27

中古医療機器市場の近況と初めて導入するときのポイントを解説！

日々、最新の医療機器が開発、導入され、より高度な医療を提供しています。一方で、十分に診療に使えるにもかかわらず、廃棄される機器もあります。しかし、なかには中古医療機器として、医療現場に戻ってくる機器も存在します。 今回は、中古医療機器市場と、初めて中古医療機器を導入するときのポイントについて紹介します。

近年の中古医療機器市場

かねてより中古医療機器は活用されていましたが、2005年の「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律（通称：薬機法）」の改正によって、中古医療機器の需要が大きく拡大しました。改正のなかで「中古医療機器の販売等に関する法令」が定められたためです。この法令では、中古医療機器を販売するにあたって、販売業者は製造メーカーに通知し、製造メーカーは商品の点検、修理することを定めています。そのため、製造メーカーが中古医療機器の品質と安全性を保証することとなり、中古医療機器市場に流通する商品の品質が上昇、かつ安定するようになりました。 また、近年経済成長が急速に進むアフリカや中東では、医療機器市場も拡大しています。十分に使えるにもかかわらず低価格で手に入る中古医療機器は、海外から高いニーズがあります。

中古医療機器市場の課題

　 法令が改正によって、中古医療機器販売業者にも、新品医療機器を販売と同様に法令遵守が求められるようになりました。中古医療機器を販売するためには、「医療器販売業の許可または届出」と「古物商許可」が必要です。そのほか、さまざまな遵守事項が設けられています。 一方で、インターネットオークションやフリマサイトで中古医療機器を違法に販売する業者も発生しています。なかには、業の許可等は法人に対する義務なので、「個人の研究用」と偽って出品されているケースもあるようです。厚生労働省も薬機法違反の疑いのあるインターネット上の情報を集めたり、違反事例を交換して取り締まりを行っています。

中古医療機器のメリットを確認！

中古医療機器を導入する最大のメリットは、やはり新品よりも「安価」という点です。中古医療機器の品質がメーカーによって保証されるようになったため、医療の品質を落とすことなくコストカットできるようになりました。開業時など一度に大量医療機器を購入する必要があるシーンで、とくに活用できます。

中古医療機器を初めて導入するときのポイントとは？

中古医療機器の需要が拡大しているとはいっても、新品の医療機器と比較して、中古医療機器は情報が少なく、導入をためらっているケースも多いのではないでしょうか。そこで、ここでは、中古医療機器を導入するときに押さえておきたいポイントを紹介します。

法令を遵守している中古販売業者を見つける

中古医療機器の購入では、業者選びが最大のポイントとなります。中古医療機器を安心して使うためには、法令をすべて守り、製造メーカーのお墨付きをもらった商品を購入しなければなりません。そのためには、中古販売業者が法令を守っているかを確認し、信頼できる業者を見つける必要があります。 それでは、どのように法令を遵守している業者を見つければ良いのでしょうか。業者選びで必ず確認したいのは、「中古医療機器流通の承諾書」の有無です。中古医療機器流通の承諾書とは、中古品として流通させることを認める書類で、中古販売するにあたり、製造メーカーが商品を点検修理を行ったことを証明しています。そのほか、薬機法に基づいて作成される公文書「添付文書」や、正しく使用するための「取扱説明書」が添付されているかも、確認ポイントです。

新品と中古品を使い分ける

新品で購入する医療機器と、中古で購入する医療機器をうまく使い分けることが導入のポイントとなります。中古医療機器は、常時在庫があるわけではないため、すべての医療機器を中古品でそろえられるわけではありません。中古品が出てきにくい商品もあるため、市場の状況や機器の特徴などから、柔軟に使い分けると良いでしょう。 また、消耗しやすく寿命が短い医療機器は、中古品で購入してしまうと、品質が確保できないうえに、再購入まで期間が短くなるため、コスパが悪くなります。さらに、人命に直結する手術で使う機器や、新旧では解析度に差がでるCTなどは、ものによっては新品のほうが良い場合もあります。一方で、長く使える機器や医療の質に大きな影響を与えないものは、中古品を検討すると良いでしょう。

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初めての中古医療機器購入を考えているお客様は、ぜひクオンヘルスケアにご相談ください。また、クオンヘルスケアでは、業界最高値で買取りも行っています。医療機器が不足している地域に中古医療機器を送っており、日本では買い替えを考える機器でも、海外では重宝される医療機器はたくさんあります。不要な医療機器がある場合も、お気軽にご連絡ください。
 

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