2024/05/22
【最新】世界と日本の医療機器メーカー売上ランキング|傾向・シェアについて
日本には世界的な医療機器メーカーが複数ありますが、世界にはさらに大規模に事業を展開している医療機器メーカーが多数存在します。
今回は、世界と日本の医療機器メーカーの売上上位企業を紹介します。世界・日本企業の傾向や、各企業の特徴・強み・シェア率についてもみておきましょう。
医療機器メーカーの売上上位企業と日本企業のランキング
2022年時点で、世界の医療機器メーカーの売上上位は、アメリカと欧州の企業が独占しています。なお、医療機器産業の世界市場(2023年)の約5,176億円のうち、アメリカが約47%を占めています。
日本企業の最上位は18位のオリンパスでした。日本の医療機器産業は世界の約5%です。
1位 アボット(アメリカ)
2位 メドトロニック(アメリカ)
3位 ジョンソン・エンド・ジョンソン(アメリカ)
4位 シーメンス・ヘルシニアーズ(ドイツ)
5位 BD:ベクトン・ディッキンソン(アメリカ)
6位 GEヘルスケア(アメリカ)
7位 ストライカー(アメリカ)
8位 フィリップス(オランダ)
9位 カーディナル・ヘルス(アメリカ)
10位 バクスター(アメリカ)
18位 オリンパス(日本)
20位 テルモ(日本)
26位 富士フイルム(日本)
29位 キヤノン メディカル(日本)
30位 HOYA(日本)
出典:MPO”The 2023 MPO Top 30 Medical Device Companies Report”(2023.07.20) https://www.mpo-mag.com/heaps/view/11657/1/
世界・日本の主要メーカーの特徴
続いては、世界と日本のトップ医療機器メーカーそれぞれの特徴や強みを確認しましょう。
アボット
アボットは、M&Aで売上を10年で2倍に伸ばし、一気に世界トップまで上り詰めた医療機器メーカーです。2022年には、売上高が312億7,000万ドルと世界最大になりました。とくに心疾患領域を得意としています。
メドトニック
2022年の売上高が312億3,000万ドルと、アボットと世界トップを争う医療機器メーカーです。1957年に世界初の電池式心臓ペースメーカーを、1960年代に世界初の植込み型心臓ペースメーカーを開発・製造・販売するなど、長く医療機器業界を牽引してきました。現在はM&Aで収益を拡大、160ヵ国480以上の拠点を有しています。
ジョンソン・エンド・ジョンソン
ジョンソン・エンド・ジョンソンも、世界では外科領域で圧倒的なシェアを誇る医療機器メーカーです。日本では家庭用医療機器・医療用品のイメージが強いものの、消費者向けの製品の売上の割合はわずか1.5割程度に留まり、医療機器が約3割、医薬品が約5割となっています。
オリンパス
オリンパスは日本トップクラスの医療機器メーカーで、世界で初めて胃カメラを実用化させました。現在も消火器内視鏡分野での世界シェアは7割と圧倒的です。売上の割合も5割が内視鏡事業で、3割が医療機器事業となっています。なお、売上の8割以上が海外市場です。
テルモ
テルモは、創立100年を超える老舗の大手医療機器メーカーです。医療機器・医薬品・病院向けサービスを中心に事業を展開しています。とくに心臓の人工血管・カテーテル・ステントを中心とした心臓血管領域に強みを持っており、近年は心不全治療用の骨格筋芽細胞シートで再生医療分野にも進出しています。
富士フイルム
富士フイルムは、本業のカメラやフィルム技術を用いた画像診断機器を得意とする日本の医療機器メーカーです。医療用の画像情報システムにおいては、世界シェアトップ。また、早くからAIやIot技術を用いた医療機器を開発・製造・販売しています。日本人であれば、フィルムやカメラのイメージが強いものの、2021年にはヘルスケア事業が売上の約3割を占めています。
キヤノン メディカル
世界的な光学技術メーカーであるキヤノンも、X線診断装置やMRI装置、PET-CT装置など画像診断機器を中心に世界的なシェアを獲得しています。元は東芝メディカルシステムズで、2016年にキヤノンが買収し、現在のキヤノン メディカルとなりました。キヤノンもカメラやプリンターのイメージが強いものの、メディカル分野は売上の1割を占めています。
HOYA
光学機器・ガラスメーカーのHOYAも、日本の有数の医療機器メーカーです。光学レンズの高度な技術を用いて、メガネ・コンタクトのほか、医療用内視鏡や白内障用眼内レンズを中心に事業を世界160ヵ国で展開しています。また、情報・通信事業も行っており、半導体デバイスのコンパクト化に必要なマスクブランクスの世界シェアは約5割を有します。
欧米の医療機器メーカーが強い理由
日本の医療機器メーカーも世界ランキングに食い込む売上を持っているものの、やはり欧米企業が圧倒的な売上を誇っています。
現代医療の最先端は西洋医学
現在、最先端の科学技術を医療に応用した医療機器を用いて診察や治療を行う西洋医学(現代医学)が、世界の医学界をリードしています。
西洋医学が生まれた欧米諸国の医療機器メーカーは、早くから医療技術や医療機器・医薬品の開発に取り組んできました。海外市場の開拓も早かったことから今でも世界上位を独占できているといえます。
治療機器のほうが市場規模が大きい
大きな傾向として欧米企業は治療機器に、日本企業は診断機器に強いといわれています。診断機器よりも治療機器のほうが医療機器領域全体におけるシェアが大きく、おのずと治療機器に強い欧米企業の売上が大きくなります。
先進国で医療機器のニーズが高い
新興国・発展途上国では高度な医療にアクセスできる人が少なく、医療機器のニーズの大半は先進国にあります。そのため、西洋医学が発展していることも相まって、先進国であるアメリカ・一部欧州の企業が売上・シェアともに大きくなっているのです。日本も先進国なので、アメリカ・欧州に次ぐ世界的な医療機器メーカーが複数存在します。
医療機器の買い替え・廃棄なら医療機器買取業者の利用がおすすめ
本記事では、世界と日本の医療機器メーカーを紹介しました。日本の医療機器メーカーも診断系には強いものの、欧米企業は治療系の医療機器において圧倒的な強さを持っています。このような傾向を知っておくと、医療機器の購入や買い替えをするときの参考になるでしょう。
なお、医療機器の買い替えや廃棄をする際は、医療機器専門の買取業者への依頼がおすすめです。世界的メーカーの医療機器であれば、高価買取も期待できます。
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