2020/10/27
中古医療機器の価格相場は?中古と新品医療機器を比較してみよう!
中古医療機器を利用すれば、医療の質は保ちつつ、コストカットが実現できます。それでは中古医療機器は新品医療機器と比較してどの程度安価なのでしょうか。
今回は、中古医療機器の価格相場を紹介します。中古医療機器の購入を迷っている方向けに、中古と新品の価格と特徴、品質などについて比較していきます。
中古医療機器の販売価格相場
中古医療機器の価格は、「発売から5年で、新品の半値」が相場となっています。もちろん年式や状態によって金額は変わるため、あくまでも目安として参考にしてください。
高額な医療機器代が半額になるため、テナントで5,000万円、戸建てで1億円程度かかるといわれている開業時には、とくに重宝するでしょう。
<おもな医療機器の価格例>
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中古医療機器販売価格
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新品医療機器販売価格
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CR装置
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100万円
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200万円
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X線撮影装置
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150万円
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300万円
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超音波診断装置(カラー)
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120万円
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300万円
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CT
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700万円
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2,000万円
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内視鏡
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300万円
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1,000万円
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半導体レーザー
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50万円
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400万円
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リハビリ機器
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700万円
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1,500万円
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ウォーターマッサージベッド
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80万円
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180万円
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オージオメータ
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30万円
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70万円
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大腸ビデオスコープ
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120万円
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300万円
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高圧蒸気滅菌装置
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12万円
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30万円
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超音波骨密度測定装置
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60万円
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100万円
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解析付心電計
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40万円
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100万円
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中古医療機器と新品医療機器の特徴比較
中古医療機器は非常に低価格なので、新品の医療機器とどちらを購入するか迷いってしまいます。そこで、ここからは中古と新品医療機器の特徴を比較してみましょう。
中古医療機器と新品医療機器はどちらを購入すべき?
中古医療機器は、在庫が常にあるわけではないため、必要なタイミングで良品が手に入らないことも珍しくありません。そのため、すべての医療機器を中古品でそろえるのは現実的ではなく、中古と新品医療機器をうまく組み合わせながら購入すると良いでしょう。
また、消耗が早い機器を中古で購入してしまうと、すぐにまた買い替えのタイミングが来てしまうので、新品で買ったほうがコスパが高くなりがちです。最新のモデルが明らかに高性能な場合も、新品を購入したほうが高い質の医療を提供できるでしょう。一方で、寿命が長い機器であれば、中古で購入しても長く使用することができるため、中古品がおすすめです。新旧のモデルでそれほど性能に違いがない機器も中古で購入したほうがお得といえます。
開業に際して医療機器をそろえたい場合は、全体の2~3割り程度を目安に中古医療機器を導入すると良いでしょう。
価格以外の違いはある?
中古医療機器の購入を検討する場合、価格以外についても、中古と新品医療機器との違いを把握しておくことが大切です。
<中古と新品医療機器の比較>
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中古医療機器
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新品医療機器
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価格
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新品の5~6割
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仕様による
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保証期間
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3ヵ月~1年
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1年
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保証基準
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販売業者基準
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メーカー基準
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仕様
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変更不可
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カスタムが可能
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状態
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問題なく使える
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最良
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品質
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良質
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最良
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在庫
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既に販売分のみ
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あり・製造も可能
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納期
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注文から1~3ヵ月程度
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注文から1ヵ月程度
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中古医療機器の品質
中古医療機器はかなり低価格になるため、品質や安全性が心配な方も多いのではないでしょう。しかし、先の表で紹介したように、中古医療機器の品質は良質以上といえます。
これは、医療機器を中古で販売するときに、中古販売業者は製造メーカーにその旨を通知することが、薬機法によって義務付けられているためです。通知を受けた製造メーカーは、商品を点検、修理したり、中古販売業者に指示を出します。そのため、粗悪な中古品を購入してしまうことはありません。
ただし、中古医療機器販売業者のなかには、法令を守らず、メーカーの品質確認を受けない業者も存在します。もちろん行政も取り締まりは行っていますが、購入者側も法令を遵守している中古販売業者を見分けることが重要です。
優良な中古販売業者の特徴とは?
最後は、安心して中古医療機器を購入できる業者の特徴を確認しておきましょう。
◆「医療機器販売業の許可または届出」を有している
中古品であっても医療機器を販売するには、販売業の許可または届出が必要です。許可を得ている業者であれば、販売前に製造メーカーを通すという法令を守っていることがわかります。
◆「古物商許可」を有している
中古品を販売するためには、古物商許可も必要です。
◆「中古医療機器流通の承諾書」があるか
中古医療機器流通の承諾書は、製造メーカーが中古品として販売することを了承することで発行されます。この承諾書があることで、製造メーカーが点検や修理をして品質を確保したことを意味するため、中古販売業者が法令を守っていることもわかります。
◆添付文書と取扱説明書の添付がある
添付文書と取扱説明書が添付された商品を販売している場合も、信頼がおける業者といえます。添付文書とは、薬機法に基づいて作成される公文書で、用法容量や使用時の注意、効能、副作用などが記載されています。医療機器にはこの添付文書の添付と、必要情報の記載義務が課せられているため、添付文書の有無は要チェックです。
この記事の著者
本社所在地 |
〒590-0025
大阪府 堺市堺区向陵東町3-2-20 |
電話番号 |
072-276-4101 |
認可証 |
高度管理医療機器販売業・貸与業許可
第 21N05051 号
医療機器修理業許可
27BS200794
古物商許可 ( 大阪府 )
第 622080196260 号
動物用管理医療機器等販売・貸与業届出 全省庁統一資格一般競争(指名競争) 発行番号:200713000037
産業廃棄物収集運搬業許可
第02700216380号 |
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